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14話 最古の竜王と、制御不能な怒り

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-09-27 06:00:44

 しかし、異常な気配を感じ取ったドラゴンの王が、空から急降下し、地面に降り立った。その顔には、明確な焦りが浮かんでいた。彼の巨大な体からは、焦燥と、そしてかすかな恐怖が滲み出ていた。

「な、な何をしているのだ! バカ者ども!」

 若いドラゴンたちは動揺しながら尋ねる。

「王よ、どうされたのですか!?」

 王は、視線をそらへと向けると、その場で硬直したように言葉を詰まらせた。彼の全身が、微かに震えているのが見て取れた。

「あの方は……我の主であるぞ!」

 若いドラゴンたちは目を見開いた。彼らの表情には、信じられないという感情と、そして王に対する畏敬の念が混じり合っていた。

「え!?  あの人間がですか!?」

 しかし、そらはそのやり取りには目もくれず、ただ静かにエルの方を見ていた。彼の意識は、完全にエルの安全に集中している。

 最強種が何なんだ? だからどうした?

 エルが何をした? 俺の大切な仲間を傷つける存在なら……

 その……すべてを殲滅してやる……

 ──その思考が、さらなる威圧となって周囲に広がる。それは、単なる怒りを超え、世界そのものに影響を及ぼすような、圧倒的な存在感だった。

 森の木々が揺れ、地面がかすかに震え出す。まるで世界そのものが、彼の怒りに呼応しているかのようだった。その怒りは、まるで嵐のように、周囲のあらゆるものを巻き込もうとしていた。

 ドラゴンの王がその異変を察知し、すぐに若いドラゴンたちを一喝する。

「お前らは黙っていろ! 余計な口を出すな!」

 そして、そらへと深々と頭を下げた。その巨大な体が、まるで従順な犬のように地に伏せる。ドラゴンの王は、なりふりなど構っていられる状況ではなかった。それは、同種を助けるためでもなかった。そらの連れが、そらの怒り威圧感やオーラを受けていることをそら本人が気づいていない。ドラゴン種ですらダメージを受けている状況だった。

 明らかに、「連れにケガを負わされ怒りを抑えられない」というこの状況で、連れが亡くなったという状況になりでもしたら……自分だけではなく、この森どころか周辺を巻き込み……跡形もなくなると容易に想像できた。

「我が主よ、この者たちの処分は仕方ありません……ですが、お怒りをお静めください! 主のオーラで、この森とお連れの方に被害が出ます!!」

 その言葉に、そらははっとしてエルの方を見る。

 ──顔色が悪い。

 さっきまで回復していたはずなのに、彼女の顔は青ざめ、呼吸も浅い。彼の放つオーラが、周囲の生命力を吸い取っているかのようだった。

(……しまった。抑えきれない怒りで……)

 慌てて気分を静めると、周囲の異常な気配が徐々に収まっていく。森の静寂は残るものの、肌を刺すような威圧感は消え去った。

 そらは小さく息を吐き、心の中で考えた。

 何だ、この面倒な能力……危険じゃないか? 俺の感情で発動する能力なのか? 無差別で問答無用に広範囲へ影響が出る威圧。封印はできるのか?

 ──後で確認しよう。

 ドラゴンの王が深く頭を下げた。

「オーラを、お静めくださり、有り難うございます」

 そらは少し落ち着きながら、若いドラゴンたちを見つめる。

「そのドラゴンたちって、ドラキンの配下なの?」

 ドラゴンの王は一瞬考えたあと、尋ね返す。

「ドラキン……とは、我のことですか?」

 怒りが収まり、いつもの表情に戻り跪くドラキンに説明をした。

「ドラゴンの王だから、ドラゴンキングでしょ? だからドラキンね」

 ドラキンは感慨深げに目を細め、静かに頷いた。その名を与えられたことに、誇りを感じているようだった。

「その名を、有り難く頂戴いたします」

 そらはふと、エルの倒れていた場所を思い出し、再度釘を刺すように言った。

「その配下たち、ボクの仲間に危害を加えないように注意しておいてね! ボクは怒ってるんだからね! 一応……次は、ないからね……」

 ドラキンは神妙な面持ちで応じる。

「処分の方は、しなくても宜しいのでしょうか?」

 そらは肩をすくめ、冷静に答える。

「もう落ち着いたから良いよ。後は任せたよ、ドラキン」

 ドラキンは深々と頭を下げた。

「かしこまりました」

 ──そして、そらは意識を集中し、エルを抱きかかえ、転移で帰宅した。

 家に戻ると、エルをそっとベッドへ寝かせる。治癒魔法を改めて施すと、傷はすぐに完全に塞がり、青ざめていた顔色も徐々に戻っていく。彼女は安らかな呼吸とともに、静かに眠っていた。その寝顔は、まるで何もなかったかのように穏やかだった。

 そらは一息つく。

 ──しかし、帰り道で感じた異様な違和感がそらの頭をよぎる。

 森は、まるで時間が止まったかのように静まり返っていた。

 あの瞬間まで、確かにここは生命に満ちていたはずだった。

 鳥のさえずり、獣の気配、風に乗る草木の香り──全てがあった。

 しかし今、その賑わいは消え失せ、ただ沈黙が広がっている。

 風だけが囁き、葉の擦れる音がかすかに響く。

 異常だ。

 まるで、この森に住むすべての生き物が、本能的に「逃げるべき脅威」としてそらを認識し、息を潜めているようだった。

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